Oil Tank and Fuel Transfer Equipment Troubleshooting
オイルタンクや送油設備を使用していると、液面計の誤作動、送油不良、ポンプや配管からの油のにじみ、サービスタンクの警報などが発生することがあります。
このページでは、オイルタンク、送油ポンプ、配管、サービスタンクなどに発生する主なトラブルについて、考えられる原因と初期対応をQ&A形式でご紹介します。
設備の構造や使用条件によって原因は異なるため、掲載内容は一般的な確認事項としてご覧ください。
油漏れ、異臭、異常音、警報、機器の停止などを確認した場合は、無理に運転を継続せず、設備を停止してください。
確認や点検を行う際は、周囲の安全を確保したうえで、次の事項に注意してください。
油の漏えいが続いている場合や、設備の安全を確認できない場合は、設備の使用を中止し、保守業者や専門業者へご相談ください。
フロートやワイヤーの動作不良が考えられます。
タンク内のフロートと、タンク外部の指針またはおもりをワイヤーで連結している液面計では、主に次の原因が考えられます。
外部から確認できる範囲で、指針やワイヤーに明らかな異常がないか確認してください。
タンク内部の確認、マンホールの開放、液面計の分解調整は危険を伴うため、専門業者へ点検を依頼してください。
燃料への水、空気、スラッジなどの混入が考えられます。
ボイラー本体に異常がない場合でも、燃料や送油系統の状態によって不着火が発生することがあります。
主な原因として、次の項目が考えられます。
燃料に白濁、濁り、沈殿物などの異常が見られる場合は、設備の使用を中止してください。
燃料の採取、配管の漏えい検査、タンク内部の清掃、ポンプや燃焼機器の点検は、専門業者へ依頼してください。
送油配管や送油機器の不具合が考えられます。
サービスタンクに油が入らない場合は、主に次の箇所を確認する必要があります。
まず、制御盤の警報表示やブレーカーの状態、バルブの開閉状態など、外部から安全に確認できる範囲を確認してください。
ポンプ、自動弁、フロートスイッチ、制御盤などの分解点検は、専門業者へ依頼してください。
ポンプ軸部のシール材が劣化している可能性があります。
オイルギヤポンプの軸部には、油が外部へ漏れないようにシール材が使用されています。
主な軸封方式には、次のものがあります。
グランドパッキン方式では、パッキンの劣化や締付状態により油がにじむことがあります。
メカニカルシール方式では、シール材の摩耗や損傷により油漏れが発生することがあります。
油のにじみを放置すると漏えい量が増える可能性があるため、ポンプを停止し、油受けなどで周囲への拡散を防いでください。
増し締め、分解、シール材の交換は、ポンプの構造を確認したうえで専門業者が行ってください。
内部のベローズに亀裂が発生している可能性があります。
フレキシブルホースの金網部分から油がにじんでいる場合は、内部のベローズと呼ばれる蛇腹状の部分に、亀裂や損傷が発生している可能性があります。
そのまま使用を続けると亀裂が拡大し、油の漏えい量が増えるおそれがあります。
設備を停止し、油受けや油吸着材などを使用して、漏れた油が周囲へ広がらないようにしてください。
フレキシブルホースは、部分的な修理が困難なため、原則として交換が必要です。
ホースの仕様、口径、長さ、接続方法などを確認し、専門業者へ交換を依頼してください。
自動弁の閉止不良やフロートスイッチの異常が考えられます。
メインタンクの液面がサービスタンクより高い位置にある場合は、高低差によって油が自然に流れ込むことがあります。
通常は、電磁弁などの自動弁によって油の流入を停止しますが、次のような異常があると、サービスタンクへの流入が止まらないことがあります。
満油警報が鳴った場合は、送油設備を停止し、安全に操作できる範囲で油の流入を止めてください。
自動弁の分解、弁座の清掃、フロートスイッチの取外しや動作確認は、専門業者へ依頼してください。
設備の修理期間中に仮設タンクや仮設配管を使用する場合は、設置場所、燃料の種類、保管数量、既存設備との関係などによって、消防法令や自治体条例上の手続が必要になる場合があります。
仮設設備を設置する前に、管轄する消防本部または消防署へご相談ください。
このページに掲載している内容は、オイルタンクや送油設備に発生する一般的なトラブル事例を整理したものです。
同じ症状であっても、設備の構造、燃料の種類、配管方式、設置環境などによって原因や対処方法は異なります。
掲載内容だけで設備の故障原因や安全性を判断せず、必要に応じて設備メーカー、保守業者または専門業者へ点検をご依頼ください。