危険物倉庫とは
Explanation Of Fuel Warehouse
危険物倉庫とは、一般的には、危険物を保管する倉庫全般を意味します。

危険物倉庫は、消防法・建築基準法など様々な法令、条例に基づき建設されますが、ここでは、消防法での危険物倉庫について解説いたします。
 消防法での危険物倉庫
消防法では、タンク以外の容器で指定数量(軽油の場合1,000ℓ、アルコールの場合400ℓ)以上を屋内で貯蔵取り扱う施設のことを「屋内貯蔵所」という施設名で区分しています。
危険物の規制に関する政令 (貯蔵所の区分)第2条第1号
屋内の場所において危険物を貯蔵し、又は取り扱う貯蔵所(以下「屋内貯蔵所」という)
 新設する場合の手順(例)
① 消防との事前協議
② 設置許可申請
③ 設置許可証受領
④ 工事着工
⑤ 中間検査(必要な場合のみ)
⑥ 完成検査申請
⑦ 完成検査
⑧ 完成検査証受領
⑨ 使用開始

*本ページは、消防法危険物についての解説です。実際の屋内貯蔵所(危険物倉庫)を新設する場合は、防火対象物に関する手続、消防設備関連、建築基準法に基づき建築主事との協議の他関係他法令並びに条例の確認と協議に基づき手続が必要となります。
 位置の基準
 ① 保安距離
必要
 ② 保有空地
区分 

指定数量の倍数
空地の幅
壁、柱及び床が耐火構造壁、柱及び床が耐火構造以外の場合
5以下
0 m0.5 m以上
5を超え 10以下1 m以上1.5 m以上
10を超え 20以下2 m以上3 m以上
20を超え 50以下3 m以上5 m以上
50を超え 200以下5 m以上10 m以上
200を超える10 m以上15 m以上
 構造の基準
 施設分類
屋内貯蔵所(独立平屋建)
屋内貯蔵所(独立平屋建・高引火点)
屋内貯蔵所(高層倉庫)
屋内貯蔵所(高層倉庫、高引火点)
屋内貯蔵所(平屋建以外)
屋内貯蔵所(平屋建以外、高引火点)
屋内貯蔵所(階層設置)
特定屋内貯蔵所
特定屋内貯蔵所(高引火点)
特定屋内貯蔵所(高層倉庫)
特定屋内貯蔵所(高層倉庫、高引火点)
屋内貯蔵所を設置する位置で下表のとおり分類されます。
●特定屋内貯蔵所とは 
危険物の規制に関する政令 第10条第4項
指定数量の倍数が50以下の屋内貯蔵所については、総務省令で第1項に掲げる基準の特例を定めることができる。 

●上記の「総務省令で第1項に掲げる基準の特例」とは
危険物の規制に関する規則 第16条の2の3
 
●高引火点とは、引火点100℃以上の第四類
 構造・設備 基準
建築物の制限軒高6m未満(床は地盤面以上)
面積制限床面積1,000㎡以下
耐火構造

延焼の恐れあり耐火構造かつ出入口以外の開口部無
延焼の恐れなし不燃材可
耐火構造

延焼の恐れなし不燃材可
不燃材
屋根軽量な不燃材
天井不可
窓・出入口防火設備であり、ガラスを用いるときは網入りガラス

延焼の恐れのある外壁自閉式特定防火設備
架台不燃材(堅固な基礎に固定)
容器が容易に落下しない構造
換気設備必要(引火点70℃未満の危険物の場合は強制換気)
採光・照明必要
消火設備必要
屋内貯蔵所(独立平屋建)指定数量の10倍以下の場合
換気・排気設備の例
架台(耐震棚・容器転落防止機能付)の例